大豆イソフラボンの中でもエストロゲンの働きを助ける効果の高い、エクオールについて詳しく解説しています。更年期障害の緩和や美容・健康づくりに嬉しい、エクオールのさまざまな効果に注目してみてください。
イソフラボンには、ゲニステイン・ダイゼイン・グリシテインなどの種類がありますが、近年注目を集めているのはアグリコン型ダイゼインです。ダイゼインは体内に入ると、腸内細菌によって分解され、エクオールというスーパー イソフラボンに変換されるのが特徴です。
エクオールはエストロゲンに非常によく似た形をしており、体内にエストロゲンが不足している場合、かわりに同じような働きをする「エストロゲン様作用」を持っています。
実際に、更年期障害の症状が軽い方のグループと重い方のグループに行った調査によると、軽い方のグループからは多量のエクオールが検出され、重いグループの方からは、ほとんど検出されなかったという結果が出ています。
また、更年期の代表的な症状であるホットフラッシュが出ている方の約120名に、3ヶ月間エクオールを摂取させる実験でも、60%近くは症状が軽減すると報告されています。
いままでイソフラボンが持っているといわれてきた働きのほとんどを、エクオールが司っていたのです。更年期障害の緩和を考えるのならば、大豆イソフラボンよりもエクオールに注目をすべきといえます。
更年期障害の代表的な症状である、ホットフラッシュ・のぼせ・ほてり・肩こりへの作用だけでなく、エクオールは体内のエストロゲンが不足しているときに最大の働きを発揮します。期待できるその他の効果は以下の通り。
エクオールを産生できる能力には個人差があり、なんと日本人女性の約50%の人は、大豆イソフラボンを摂取しても、エクオールを生産することができないという調査結果があります。
大豆イソフラボンからエクオールをつくることができる腸内細菌はごく一部で、この細菌を持っているかによって、生産できるかが決まるのです。
しかもこの細菌は、自分の意志で増やすことはできません。つまり、いくら大豆を食べ、豆乳を飲んだとしても、エクオールの持つエストロゲン様作用を得ることができないということ。
そういった場合は、すでに大豆イソフラボンからエクオールへの変換がされている食品・サプリメントを直接取り入れることで、その効果を期待することができます。
また、日ごろの食生活の中で、あまり大豆製品を取り入れることに慣れていない方も、サプリメントなどで補ってあげることが重要です。
エクオールの元となるイソフラボンが摂取できる食品やサプリのほか、エクオールを直接摂ることができるサプリメントも紹介します。
種別 (商品名) |
![]() 食品 (豆腐) |
![]() イソフラボンサプリ (キッコーマン 「基本のサプリ」) |
![]() エクオールサプリ (大塚製薬 「エクエル」) |
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1日の摂取量と価格 | 約160円/毎日2丁 | 約182円/毎日2粒 | 約154円/毎日4粒 |
エクオールの有無 | ![]() エクオールが体内で 作れない体質の場合、 摂取は不可。 |
![]() エクオールが体内で 作れない体質の場合、 摂取は不可。 |
![]() 直接エクオールを 摂取できるので、 体内でエクオールが 作れない体質の方も 摂取が可能。 |
関連リンク | - (一般食品のため 関連リンクはありません) |
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