ドライマウス・口臭

更年期障害が原因のドライマウス、口臭について解説します。具体的にどのような症状なのか、また原因と対処法は? 

更年期障害のドライマウス・口臭の症状

更年期障害の中には、ドライマウス、およびそれに伴う口臭があります。

ドライマウスとは、その名のとおり、口の中が乾くこと。本来は唾液で湿っているはずの口の中が、更年期による影響で唾液の分泌量が減り、そのため口の中が乾いてしまうのです。

口の中が乾くことで、口臭の原因ともなります。

更年期のドライマウスに関連した症状として、以下のような状態を訴える女性もいます。

  • ●舌、および口の中全体がヒリヒリする
  • ●食べ物を飲み込むのが難しい
  • ●滑舌が悪くなる

主な原因

更年期障害におけるドライマウスは、主に3つの原因が挙げられます。

1つ目が女性ホルモンであるエストロゲンの減少、2つ目が抗うつ剤の影響、3つ目がストレスです。

様々な原因で発症するドライマウスですが、更年期障害が原因の場合には、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの激減が根本的な要因になります。

更年期、つまり閉経を迎える時期になると、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの体内分泌が著しく減少します。

このエストロゲンには様々な働きがあり、その一つとして外分泌腺との関わりがあります。エストロゲンが減少すれば、外分泌腺の働きも弱くなるということなのです。

唾液を出す唾液腺もまた、外分泌腺の一種。そのため、更年期になると唾液が減少します。これがドライマウスの第一の原因です。

ドライマウス第2の原因が、抗うつ剤の影響です。

更年期障害の様々な症状の中に、うつ症状があります。もちろん更年期のすべての女性が陥るわけではありませんが、決して少なくありません。

うつ症状が重度の場合には、病院で抗うつ剤を処方されます。この抗うつ剤には軽い副作用があり、その一つとして口の渇きがあります。

3番目の原因は、ストレスです。

極度の緊張状態になると、人は口の中がカラカラに乾いてしまうことがあります。これは、緊張によるストレスが自律神経に影響を与えているためで、意外に多くの人が経験していることでしょう。

更年期になることで襲われる様々な症状は、大きなストレスとなります。

さらに、更年期障害は、その苦しみを周囲から理解されず、ストレスはさらに強くなります。こうした強いストレスが原因で、口の中が常に乾いている状態になってしまうことがあります。

そして、更年期における口臭は、これらを原因とするドライマウスによって引き起こされているのです。

口臭の原因は、口の中の細菌の増殖。細菌が増殖しなければ、口臭が発生することもありません。

しかしながらドライマウスの影響によって唾液の量が減ってしまうと、唾液による殺菌作用が働かなくなってしまうため細菌が増殖。結果、口臭を招くということになるのです。

対処法

他の更年期症状への対策と同様に、まずは女性ホルモンたるエストロゲンの投与が一番の対処法です。

婦人科や内科での治療が中心となりますが、注射や飲み薬、塗り薬などによってホルモン治療を行います。これにより、多くのドライマウスは、程度にこそ個人差はあれ、改善されていくでしょう。

併せて行いたい対処法が、イソフラボンの投与。イソフラボンは薬ではありませんので、サプリメントなどから補充します。

体内に取り入れられると、エストロゲンに近い働きをするとされ、多くの更年期障害に悩む女性の苦痛を緩和しているという実績があります。

なお、イソフラボンは大豆に多く含まれる栄養成分。豆腐や納豆などからも摂取できますが、ドライマウスなど。重い更年期障害に対処するためには、サプリによる補充が有効かつ現実的でしょう。

また、根本的な改善策として、よく噛むことも大事です。

人は、噛むことによって唾液の量が増えます。アゴの筋肉が刺激され、連動反応として唾液腺も活性化。モノを食べるときには、いつもよりも余計に噛むように意識してみましょう。

あまり柔らかいものばかりを食べると、噛む回数も少なくなるので、ある程度の固さのあるものを多めに摂ることをお勧めします。

また、アゴの筋肉を刺激するという意味では、ガムを噛むのもひとつの手です。

ただし、甘いガムばかり噛んでいると、虫歯や歯周病から口臭を招く恐れもあるので、歯に影響のないキシリトール入りのガムなどを選びましょう。

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